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ここにきての裏天王山

前回のレビュー以降、大宮、新潟、磐田と勝てそうな相手に勝てない試合が続き、
しかも内容がどんどん悪くなっていってしまうという状況の中、ちょっとテンション下がっていたが、そんな中で迎えた裏天王山。

いつの間にか中位との差は離されていたものの、
一つ上につける湘南との勝ち点差は3であり、この試合に勝つと最下位を脱出できるということで、密かな裏天王山。

しかし、2年前には圧倒的な強さでJ2を制して、昨年も見事J1残留を果たした湘南も今年は厳しい戦いが続いている。
J1での1年目には軒並み主力が残ったものの、昨オフには遠藤をはじめ、何人かの選手が移籍。主力の流出というのはなかなか厳しいなぁと感じる今日この頃。

海外のチームでもよく見る流れだけど、そうなった時には下位リーグなどからお金をかけずに選手を補強するといった敏腕GMが必要なのだろうなぁとしみじみ。
日本にもそういうのをうまくやれる名物クラブ欲しいなと思う最近。

 

機動力重視のスタメン

スタメンを見た時には冨安がDFで、3バックかなと思ったけど、試合が始まると4バック。
ダニルソンアンカーの3ボランチかと思いきや、三門がトップ下。
厳しい状況の中、めまぐるしくスタメンとフォーメーションを変えてきて、井原監督の試行錯誤の後が分かる。

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いろいろと変えてやってみるのは良いことだと思うけど、そうせざるをえないチーム状況というのも厳しいものがあるなぁという感じ。
 

いつもと気持ちの入り方が違った

開始43秒で裏に抜け出して三門があげたセンタリングが相手のハンドを誘い、PK獲得。
金森がちょっと危なかったけど、このPKを決めて早速先制。
素晴らしい。

いつもなら、これでちょっと受け手に回ってしまうけど、この日は積極的な姿勢が随所に見られた。
とにかく、中途半端なボールロストからの失点を避けようと、シュートで終わる、クリアは徹底的に行うというのがいつも以上に感じられた。
 

飛び出したスーパーゴール

亀川のボールカットから平井に渡り、平井はターンしてそのまま迷わず斜め45度の位置からスーパーゴール。
ガンバ時代に「浪速のアンリ」と呼ばれていたらしい平井だが、まさにアンリのようなシュート。

何も考えずに蹴ったみたいだが、なぜか今シーズンはスーパーミドルが飛び出す平井将生。
ここに来て謎のキャラ変更で、ちょっと戸惑う。
 

目立つ冨安の安定感

リオオリンピックのトレーニングメンバーとしてブラジルに行くちょっと前あたりから試合に使われていた冨安であるが、ここ最近は完全に主力の一員。
3バックもボランチもこなせる安定感と、際立つ身体能力の高さで17歳とは思えない出来。

シーズンの初めから冨安とダニルソンが稼働できていたら、と思える安定感を醸し出していた。
冨安は日本代表のCBを目指して欲しい逸材。
 

実際は、かなり幸運にも助けられた

実は湘南にもかなり際どいシーンを作られたが、なぜかゴールを割られず。
本当に運が良かった、としか言えない試合であったが、何はともあれ、これで湘南にもシーズンダブル。

FC東京に続き、今シーズンのリーグ戦4勝はどちらもダブルという珍しい結果に。
意識の差だけじゃないかと思うくらい、相性が分かりやすい。

試合のハイライト。

 

試合総評

残留は依然厳しいけど、この試合の流れを次節活かせるかどうか。
次の試合が鍵をにぎる。
 

選手評(6.0が基準)

GKイボムヨン 6.0:運に助けられた部分もあったが、無失点で切り抜けた。
DF駒野 5.5:ベテランとして奮闘。頑張りすぎて、途中交代。
DF實藤 5.5:粘り強い守備を見せていたが、最後に退場。もったいなかった。
DF濱田 6.0:無失点に貢献。いつもこれくらいの出来にしたい。
DF亀川 6.0:古巣相手に奮闘。良いパフォーマンスをかつてのホームグランドで披露。
MF冨安 6.0:運動量、守備のパフォーマンスともにもはや主力。
MFダニルソン 6.0:やっとまともに稼働できるようになった。
MF三門 6.5:運動量多く、よくボールを引き出して起点になっていた。
MF城後 5.5:空回りが多く、チャンスに活かせず。
MF金森 6.5:ドリブルは相手の脅威になり、良く動けていた。

FW平井 6.5:スーパーミドルが試合を決めた。

(途中出場)

FWウェリントン 5.0:孤軍奮闘するも、良いボールが入らず。
MF古部 5.5:駒野からの良い流れを引き継ぐ。
MF邦本 評価なし
 

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