［レビュー］ゴールがまたもや遠い。2016年1stステージ名古屋グランパス戦

延期となっていた試合を木曜開催

先週、サンフレッチェに0-4での今シーズン初の大敗を喫してしまい、立て直しを図る試合だが、中3日という厳しい日程。

ナビスコカップも続き、試合感覚が短くなっているので、井原監督のローテーション起用が注目された試合。
小倉監督が今シーズンより就任した名古屋は、思った通りというか厳しい戦いが続いているが、FWシモビッチは当たりの補強となり、彼の活躍でなんとか勝ち点を拾っている印象。

前節、最下位の湘南にも負けているので、この試合も落とせない一戦となった。
　

　

4バックに回帰

前節の広島戦では5バックでミラーゲームを仕掛けたものの、サンフレッチェの完成度の高いシステムの前に為す術なく敗れてしまったので、この試合では4バックに回帰。

久々に堤ではなく、濱田が復帰。
堤は疲れが溜まっているのか、ミスも目立っていたので、ここでは濱田に。

また、右サイドバックも北斗ではなく、實藤。
ダニルソンが1ヶ月ぶりに復帰し、左サイドハーフに為田、FWに坂田とまたメンバーをいじってきた井原監督。

ダニルソンが古巣戦に間に合ったのは良かった。
　

良い立ち上がり

トゥーロン国際に参加し、右足甲を怪我していた亀川も、日本に戻ってきてすぐに復帰。
タフだね、亀川。

その亀川のボールカットからチャンスを作ったり、
ウェリントン、城後に惜しいヘディングのシーンがあるなど、良い立ち上がり。

この時間帯に1点取っておきたかったが、取れずじまい。
欲しかったなぁ、点。
　

名古屋も同じような展開に

アビスパが前線のウェリントン頼みのサッカーになってしまうのはもはや周知の事実だが、
長身FWのシモビッチを擁する名古屋もほぼ同じ展開。

両FWをいかに抑えるか、CBとの攻防がこの試合の見所となった。

グランパスにはオーマンというこちらも長身のCBがいて、
ウェリントンもさすがに抑えられてしまっていたが、
アビスパのキムヒョヌン、濱田の両CBも身長では敵わないまでも、
体を寄せて自由を与えず、しっかいと抑えていた。

それにしても、J1のサッカーでは珍しい蹴りっぱなしなことが多い試合で、なかなか大味な試合展開だった。
　

永井が脅威になるかとおもいきや

永井の登場も遅く、またあまり活用されなかったために、特に何もなくそのまま試合終了。
その辺りも下位に沈むチームっぽいというか、非常にもったいない。

アビスパも、この数試合で救世主的な働きを見せていた邦本の投入が遅く、目立ったプレーをできず。
最初の交代は平井を投入し、最近金森の優先度下がっているなぁという印象。

頑張れ、金森。

というわけで、両チームゴールが遠く、スコアレスドロー。
今シーズンは両チームとも厳しいね。
　
　

試合総評

いわゆる塩試合。
負けなくてよかったが、勝ち点2を失ったとも言える。勝ちたかったね。
　

選手評（6.0が基準）

GKイボムヨン　6.0：安定したセービングでクリーンシートに貢献。
DF實藤　5.5:攻撃に詰まるシーンがあったが、守備の安定には貢献。
DFキムヒョヌン　6.5：体の強さを活かしてシモビッチを完封。
DF濱田　6.5：久々のリーグ戦出場で、ハッスル。良い守備を見せた。

DF亀川　6.5：トゥーロンの疲れを見せないさすがの攻め上がり。
MFダニルソン　6.0：古巣相手に初めての試合。攻撃で精度を見せたかった。
MF末吉　5.5：ロングボールでチャンスを演出するも、ゴールには絡めず。
MF為田　5.0：ボールを落ち着かせる役目を担ったが、脅威にはなれず。
MF城後　5.5：城後DAYだったらので、ゴールを決めたかった。
MF坂田　5.5：運動量は見せるも、ゴールを決められず。

FWウェリントン　5.0：最近終盤に見せる怪我が心配。

（途中出場）

FW平井　5.0:見せ場を作りたかった。
FW邦本　評価なし