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注目度が高い試合!

いよいよ1stステージも終盤。
やっぱり2ステージ制だと早いなぁと思いつつ、残すことは2試合。

この試合、アビスパと対戦するフロンターレが勝ち、2位のアントラーズが負けたらフロンターレの優勝が決まるということで、注目度が非常に高かった。

アビスパとしては、ナビスコカップのアルビレックス新潟線で得た手応えを、前節甲府戦では活かせずに敗戦。
セカンドステージでの巻き返しに向けて、このフロンターレ戦では簡単に負けるわけにはいかない。

首位相手ではあるが、勝ちを狙っての一戦となった。

フロンターレサポさん、すごくたくさん来てくれていた。この日の入場者数は18,000人、ありがたい。


 

邦本スタメン復帰

ナビスコカップの試合を見ても、邦本が試合の違いを作れる選手だというのが分かったが、前節甲府戦ではアウェイということもあり、後半途中での出場に留まった。
この大一番では井原監督はスタメンに起用。勝ちたいという気持ちが分かる起用だった。

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邦本がトップ下からボランチの位置まで自由に動き、パスを捌く。
城後は右サイドから斜めにゴール前まで走りゴールを狙い、金森が左サイドからドリブルで仕掛ける。

4-4-2というより、4-2-3-1のような形で攻撃の形を作るのが現時点ではベストだと思っているので、この起用には納得。
 

いきなりの金森弾

フロンターレに優勝への固さがあったのかどうか分からないが、優勝するかなと気軽に見ていた一般サポを驚かせたであろう金森のいきなりの2発。

前半6分、イボムヨンのGKから、ウェリントンが競り勝ち、邦本がトラップのような形で少し触り、金森が胸トラップでうまく抜けだして、ゴールに流し込む。

ウェリントンが競り勝った形からここまでうまく得点につながったのは初めての形か?
ここもウェリントン、金森という2人だけでなく邦本がうまく絡むことによってフロンターレDFも惹きつけられて、うまく金森が抜け出せた。
 

連続金森弾

そして、スタジアムの興奮が止まらない中、もう一発の金森弾。
中央で邦本→金森→邦本とワンツーをして、相手DFにあたってこぼれたボールを金森がうまく相手DFとの駆け引きで抜けだして、左足でゴールに突き刺す。

ここも邦本。
そして、金森の思い切りの良さが得点につながる。

前半15分でまさかの2得点。
あまりにうまくいきすぎて、困ってしまう。

この日はフロンターレのパス回しに受け身にならずに、前線からの積極的なプレスにいき、そこがうまくいっていた。
フロンターレの大黒柱、中村憲剛がいなかったこともあるが、なんとか持ちこたえるDF陣。

いい流れの前半だった。
 

やっぱりミスから失点

後半40分、亀川のバックパスのミスからCKにつながり、続いたCKの流れで失点。
亀川のバックパスのミス、その後の車屋への対応も良くないが、CK後のマークをみんな見失っているのはかなりの問題。

失点につながるパスが小林悠に出る瞬間。

スクリーンショット 2016-06-19 11.10.31

堤は目の前の車屋へのマークを見ているが、それ以外の選手はボールを緩くみながらだらだらあがっているだけ。
ウェリントンの裏を小林悠が斜めに走っているのだが、誰も追いかけきれていない。

この時にDFラインは(おそらく)北斗、堤、ウェリントン、ヒョヌン、亀川の5人が並んでいる。
なぜ一番真ん中にウェリントンだけなのか。堤かヒョヌンがそこにいるべきというシーンであり、不思議な守備。

このシーンはシュートを決めた小林悠が上手かったが、後半のCKの対応も同じようなシーンがあり、危なかった。
高さはあるだけに1回目のクロスを跳ね返すことができるが、その後はみんなマークを見ずにだらだら歩いているのでとても危険。

ここは修正してほしい。
 

後半は防戦一方

後半開始以降、なぜかDFラインを下げてしまい前からのプレッシャーがかからない。
ウェリントンが足を痛めた影響なのか、前線からの追い込みがなくなり、ズルズル下がってしまう。

それでもイボムヨンのスーパーセーブもあり、なんとか持ち越えたものの、70分にPKから失点。

PKを与えたシーン自体はしょうがないけど、その前のパス周りで全部相手のマークを外してしまっているのはもったいない。
フロンターレ自体が、選手の間でボールを受けることを徹底しているので、なかなか捕まえづらいと思うが、それにしてもという失点だった。

とても効いているダニルソンだが、運動量でいうとやはりちょっと厳しい。
この日は84分に末吉から田村への交代があったが、もう少し早めに田村を入れてあげて中盤での守備を強化してもよかったかもしれない。結果論だが。
 

井原監督が見せた柔軟性

この試合では、邦本のトップ起用にはじまり、68分にウェリントンに代えて平井を投入するなど、今までのこだわりに固執しない姿勢を見せた井原監督。

特に、平井に関しては邦本というパサーがいることによって活きるというのは明らかだったが、なかなかウェリントンも変えづらく、同時起用ができなかったが、この試合ではあっさり交代。
ウェリントンの足の状態があったのかもしれないが、その柔軟性はセカンドステージに向けて明るい。

そもそもガン引きの5バックから始まり、邦本の可能性を見出し、J1首位相手にも戦える集団を10試合ちょっとで作ってきたのは凄い。
井原監督は戦術的な柔軟性が最大の特徴だと思うので、この試合でもまた一つ違う引き出しを見せてくれたのは良かった。
 
ハイライト。

 

試合総評

J1首位相手ということで引き分けでOKということではなく、勝てた試合をミスで失ったと捉えるべき。
次のアントラーズ戦でも同じ戦いができれば、セカンドステージは明るい。 
 

選手評(6.0が基準)

GKイボムヨン 6.5:2失点はどちらもノーチャンス。それ以外に大きなビックセーブがいくつもあった。
DF中村北斗 5.0:守備面でまずい対応が何度か。クロスはちゃんと合わせたい。
DFキムヒョヌン 5.0:足元の不安定さで危ない場面を何度か作ってしまう。
DF堤 5.5:セットプレー時のマークのズレをちゃんと指示したい。

DF亀川 5.0:失点につながるミスは痛い。ファウルになる場面も多かった。
MFダニルソン 5.5:存在感を見せたが、もう少し運動量欲しい。
MF末吉 5.5:無回転FKを枠に飛ばしたい。
MF城後 5.5:相変わらずよく走った。
MF金森 7.0:素晴らしい2ゴール。今後も決めたい。
MF邦本 6.0:この日はフル出場も途中で消える場面も。

FWウェリントン 5.5:前半は良かったが、後半になり運動量が激減。

(途中出場)

MF平井 5.0:仕事をする機会を与えられず。
FW坂田 5.0:仕事をする機会を与えられず。
MF田村 評価なし
 
 

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