勝てば初のGS突破が決まる試合
ナビスコカップにあまり興味を持っていなかったので、ちゃんと見ていなかったのだけど、いつの間にか混戦になっていて、良い所につけていたみたい。
Bグループは7チーム中、6チームにグループステージ突破の可能性があり、この試合に勝ち、他会場の結果次第で初の決勝トーナメント(ノックアウトステージというらしい)に進出が決まる一戦。
ホーム連戦とはいえ、木曜日の名古屋グランパス戦から中2日の厳しい日程で、勝てなくてもしょうがないかなと思っていた。
というか、リーグ戦の方が大事だし、そんなになぁと思ったいたけど、意外とターニングポイントになりそうな勝利だった。
いくつかの手応えと確信があった試合になった。
前節よりスタメンを7人入れ替え
中2日ということで、さすがにメンバーを4人入れ替え。
キムヒョヌン、亀川、ダニルソン、為田の4人は継続してスタメンに。
怪我がちなダニルソンを中2日で使っていいのか?と思ったが、きっとレオシルバ対策だったのだろう。
前回のリーグ戦ではレオシルバに中盤を制圧されたので、そこに勝つためにダニルソンを起用。井原監督としても勝ちたいという気持ちが入った起用だった。
邦本のトップ起用が当たる
試合開始前には、こんなことを書いていて、右ハーフだと思っていた。
くーにーが右ハーフだったら面白い。メッシ的な切り込み期待できる。
— ハカタアビグナ (@hakatafurorian) 2016年6月5日
が、右サイドハーフには金森、邦本はトップなのか、トップ下なのか、かなり自由に動いていた。
金森サイドか。中央では厳しいと完全に判断された模様。
— ハカタアビグナ (@hakatafurorian) 2016年6月5日
金森に関しては、以前の2トップの位置から完全にサイドの選手として変わった模様。
一般的にサイドの方がスペースがあり、ドリブラーにはそちらのほうが活躍しやすいだろうので、そちらのタイプとして今後は捉えていくというメッセージかと。
それにしても、邦本は試合ごとに落ち着きが増していき、今後の核となりそうな存在感。
これで高卒1年目の年というのは恐ろしい。
冨安とともに、東京オリンピックの世代のチームでは中心選手として活躍できそう。
邦本の組み立てでゲームが作られる
邦本はレッズでの初ゴールの印象から、ドリブラータイプだと思っていたけど、むしろパスのセンスが凄い。
非凡なタッチで相手を交わして、華麗にロングパスを通す。
キャンプでボランチの練習をしていると聞いて、?と思っていたが、ここ最近のプレーを見ていて納得。
なかなか日本にはいないタイプの選手。
ドリブルがそこまでではないけど、左利きということもあり、メッシのような印象。
本当に今後が楽しみ。
彼がボールを持つと裏への精度高いパスが出てくるので、この試合では平井との相性の良さが出てきていた。
アビスパに来て、今までほとんど良さを見せることができなかった平井だが、この試合は何度も相手DFラインの裏に抜け出して、チャンスを量産。
今までウェリントン経由でしかゲームを作ることができなかったが、邦本のパスと平井の飛び出しがあれば新しい攻撃パターンができる。
それほど今日の試合の出来は良かった。
ミスからの失点、そして早々に逆転
開始早々、鈴木惇の軽率なバックパスから失点。
リーグ戦ではなかなか出場機会を得ることができていない惇だったので、こういうミスは減らして欲しかった。
が、その直後に惇のロングパスを相手GKが目測を誤り、そこに詰めていた金森がゴールを決めて、追いつく。
どちらもミスで得点を奪うという珍しい展開のあと、平井が金森のスルーパスに抜け出し、相手GKも交わしてゴール。
このゴールが平井の特徴ではあるものの、今まではなかなか出せてしなかった形。
先日のサガン鳥栖戦でのスーパーゴールで何かをつかんだか?
そして裏抜けを生かしての素晴らしいポストプレー
こんなプレーが平井にできたのか?と思うほどの絶妙なポストプレー。
このパスは邦本から出たのだが、ボールを奪ったところから少し溜めて平井の飛び出しを待ち、絶妙なパスでアシストのアシスト。
金森もさすがにこれは外さず、ゴール。
4得点目は亀川の突破から
リーグ序盤ではなかなか縦への突破の形が見られなかった亀川が、対面する相手を1対1で抜き去り、絶妙なクロスから邦本がヘディングシュート。
そのシュートは惜しくもポストに当たるものの、城後が気持ちのこもったダイビングヘッドでつめて、4点目。
得点力不足に悩むチームがまさか4点も取れた!というのもあるが、亀川の突破&クロス、そして邦本の積極性というポジティブな要素しか無い得点は今後への明るい兆しとなった。
この得点をグランパス戦で取れていれば・・・
ハイライト動画
まあそれがサッカーといえばサッカーなのだが・・
というわけで、鈴木武蔵に1点返されたものの、4−2で快勝。
チーム初のナビスコカップグループリーグ突破を決めた!
この試合の感想。
ナビスコとはいえこの快勝は気持ち良い。邦本、金森、平井、坂田、それぞれの特徴をうまく出せる組み合わせを井原さんがしっかり見つけてきた印象。あとはウェリとの融合がしっかりできれば。惇はあのミスもあったし、やっぱり厳しいね、もっと守備でタフにいきたい。このままだと田村のほうが良い。
— ハカタアビグナ (@hakatafurorian) 2016年6月5日
まあ、ここだけは相変わらずだったけどね。。頑張れ、堤!
あと、堤が相変わらず軽い守備で空気のように軽やかに伊藤に抜かれていたのが印象的だった。失点には絡んでないが、相変わらず。
— ハカタアビグナ (@hakatafurorian) 2016年6月5日
試合総評
試合結果もそうだし、邦本&平井のコンビ、金森の起用法といったところで解が見えてきた試合。今後にとって大きな試合となった。
選手評(6.0が基準)
GK神山竜一 6.0:2失点はどちらもノーチャンス。
DF中村北斗 5.5:攻撃で良さを出せないと北斗らしさは出ない。
DFキムヒョヌン 5.5:1失点目の応対はちょっとまずい。
DF堤 5.5:失点にはつながらなかったが、軽いミスが相変わらず出てしまう。
DF亀川 6.5:久々のアシストを記録。気持ちが入っていた。
MFダニルソン 6.0:中2日の厳しいコンディションながら、レオシルバを抑える役目として一定の役割。
MF鈴木惇 4.5:1失点目のミスは痛い。また、攻撃でも守備でも存在感出せず。
MF為田 5.5:いつもより球離れが良くなった。
MF金森 6.5:結果を残したことは評価できる。FWじゃないポジションでもうまく順応。
MF邦本 6.5:実質2ゴールに絡む活躍。体力をもっとつけたい。
FW平井 7.0:アビスパ在籍最高の出来。この調子を続けたい。
(途中出場)
MF城後 6.0:短い出場時間で、ゴールをゲット。
FW坂田 5.5:守備で活躍するも、攻撃では存在感出せず。
MF末吉 評価なし
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