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5月にして早くも裏天王山

前節、ベガルタ仙台に為す術なく敗れて、最下位からの脱出ならず。
そして訪れた湘南戦。
昨年J1残留に成功したベルマーレだが、主力が何人か移籍してしまい、今シーズンは下位に沈んでいる。

秋に訪れる降格争いのためにも直接対決では絶対に勝っておきたいところ。
早くも裏天王山が訪れた。
 

意外なメンバー変更

スタメンに邦本、坂田が抜擢。
メンバーを見て3バックかと思ったら、なんと4バック継続。

IMG_5503

元々ボランチのポジションだった田村を一列挙げて、プロ初のボランチ起用。
為田のポジションに坂田、金森のポジションに邦本という位置取りとなった。

坂田はチームに足りないガムシャラさを投入、
邦本は水曜日のガーナ戦で45分プレーした金森の疲れを考慮しての起用?なのか。
 

坂田がチームに勢いをつける

前半、坂田のスプリントがチームに勢いをつける。
ここが為田との大きな違い。

為田の場合、テクニックがあるためボールを落ち着かせることができるが、仕掛けには消極的になってしまい、物足りなさを感じる。
坂田だとキレイな形でなくても抜いていこうという姿勢があり、確率は低くなるかもしれないが、仕掛けの姿勢があるので相手は脅威を感じるはず。そこが大きい。

また、坂田はとにかく守備に体を張れる選手なので、とにかく走るチームである湘南相手には坂田の走力も期待していたはず。

実際に前半早々のビッグチャンスも坂田のスプリントから。坂田はこれからも重要な戦力になりそう。
 

邦本はもっと頑張らないと

対してFWの位置で起用された邦本だが、まだJ1のスピードに慣れきっていないのか、イマイチ順応できず。
たまに光るプレーの片鱗を見せていたが、まだまだ。
 

田村のボランチ起用は大成功

ダニルソン離脱後の課題である中盤でのボール奪取に大きく寄与。
また、鈴木惇に比べて、足元で相手をいなすプレーも得意であるので、その点でもボランチ起用があたっていた。

足元には自信があるとはいえ、まだまだおぼつかない面もあったので、もう少しセーフティにプレーして欲しいが、中盤でのこの守備力は大きい。
 

同じ4-4-2でも少し違う?

この日は攻めの場面で城後の位置取りがいつもより高く、変則3トップみたいな形で、とにかくウェリントンを孤立させないようにしていた感じがした。
その分、城後の守備に戻れる場面がいつもより少なかったが、そこは田村と實藤でうまく守っていた。

前節何もできなかった攻撃陣も人を変えるだけでなく、攻めへの意識をより高めてなんとしても今日は勝とうという気持ちが伝わってきた。
 

そして城後

消極的なプレーを2回繰り返し、この日は城後の日ではないと思わせて、最後に決勝ゴール。
いやー、やっぱり持ってるな。普通あんなところにボールこぼれてこないよね。

今日はポジション取りは攻撃的、でも意識は消極的と、ちぐはぐだったけど、決勝ゴールで帳消しにできてよかった。
次からは気持ちも攻撃的に行って欲しい!!
 
 

試合総評

FC東京戦に続き、なんとか1-0での勝利。
ヒヤヒヤドキドキで楽しいのだけど、あと1,2点取れる攻撃力は欲しい。
今日の成功を続けて欲しい。
 

選手評(6.0が基準)

GKイボムヨン 6.5:ロスタイムのシュートブロックで勝利に導く。今日は安定した出来。
DF實藤 5.5:攻撃に行く時間をなるべく減らし、守備で貢献。
DFキムヒョヌン 6.0:体の強さを活かして、無失点に貢献。
DF堤 6.5:ミス無くやりきる。高さでは勝てないが出足で相手を止めた。

DF亀川 6.0:ガーナ戦から中二日だったが、古巣対戦ということで気合いを見せた。
MF田村 6.0:初のボランチで中盤での守備強化に貢献。
MF末吉 6.0:90分通して高い運動量でチームを牽引。
MF坂田 6.5:抱負な運動量でチームのアクセントとなった。
MF城後 6.0:大事なゴールを決めたが、あと2つのチャンスもゴールに結びつけたかった。
MF邦本 5.0:初スタメンに奮起するも、目立った活躍できず。

FWウェリントン 6.0:古巣相手に冷静にファイト。

(途中出場)

FW金森 5.0:FWではなく、サイドで出場。城後のゴールにつながった。
FW平井 5.0:あの決定機は決めたかった。

MF鈴木 評価なし:見せ場なし。
 

今後の展望

12節終えて、失点13。(1試合未消化)
J1でも守備は十分に通用するということを証明できている。

後はリーグ最少である得点7をいかに増やすか。
田村のボランチ起用、坂田のサイドハーフ起用は大きな解になる気がする。

田村が中盤で潰し役になり、ショートカウンターを増やす。
坂田が走り、チームのギアを入れる。

こういうプレーが大事な気がする。

チーム走行距離の平均を見ると、アビスパは平均を下回り14位の走行距離。
3バック時代になかなか走れていなかったというのがあると思うが、
暑くなって走り切る力が試される夏場が正念場。

そういう意味でも、今日もとにかく走っていた湘南相手に競り勝ったのは大きい。
邦本も、田村も、坂田もみんな走りきって交代していたので、これからもこういう気持ちの入った走りを見せて欲しい。
 

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